突然の電話。
元カノが飼っていたゴールデンレトリバーが死んでしまった。
かなり急な出来事に最初は全く信じられなかった。
最後に会った時には全然元気で、一緒にジャレていたのに。
時間が経つごとに、今までの出来事が思い返されてきて、もう会えないと思うと何とも言えない悲しさが込み上げてきた。
人懐っこくて、俺が会いに行くと飛びついて来て最高に可愛かった。
本当に死んでしまったのだろうか。
いまだに信じ切れなくて、会いに行ったらまた飛びついてくるという想像が駆け巡る。
とても辛い出来事だったけど、天国に行ってもあの人懐っこさで、仲良くやっていけるんだろうな。
今はただそれを願う事しか出来ない。
別れというものは悲しく、過去の世界に引きずり込んでいくものだ。
俺は少し前から過去に生きている。
時は流れているのに俺だけ一人、取り残されていってる気がする。
楽しかった過去の思い出に浸っていても、何も変わらないのは分かっているけど、今は前に進める気がしない。
また何かの機会で、前進することが出来るのだろうか。
そんな事を考えながら、最高に可愛かったあの子が天国ではしゃいでいる姿を想像して今日は寝る。