バイト明けに眠気を堪えながらレンタルショップに寄った。
今日は7の付く日なので半額デーだ。
最近は半額デーに毎回のように行きDVDやCDを借りてくる。
そのためかこれと言って見たい映画が特にあるわけでもなく、今日は何を見ようかと悩みながらフラフラと歩いていた。
その時ふと見たい映画があったのを思い出した。
いつかのテレビの映画紹介見た映画で、タイトルは分からないが、コップに入れたビールをこぼさないようにスノボーで山から下りてくるというシーンがあったと思う。
今日はそれを探し出そうと、とりあえずアクションコーナーへ。
一つ一つ目を通しながらホゲっーと立っていると、そこに掃除機をかけるオバちゃん登場っ!
朝6時台だったので人も少なく、掃除の時間のようだ。
俺は仕事の邪魔をしちゃ悪いなぁ〜と思い少し避けてあげた。
そして違う列のDVDを見ていると、またもやオバちゃん登場っ!
「見たい映画がゆっくり選べないじゃないか!」
さらに俺は移動して場所をうつしたところでまた・・・登場っ!・・・
しかも今度は「いつまで見てんのよ〜!掃除の邪魔なのよ〜」と言わんばかりの顔でこっちをチラ見した。
言っておくが、レンタルショップで映画を探しているのと、コンビニで立ち読みしてるのとはわけが違う!しかもこっちは客だ。
そのオバちゃんの態度についに俺の対抗意識が爆発した。
オバちゃんが掃除しているルートの少し先に「絶対に動かない!」と心に決め、しゃがみ込みとりあえずその場にあったDVDの裏面の説明書きを眺める。
しかし、しゃがみこんだ場所はアクションコーナーのモンスターというカテゴリーで、手に取ったのはアナコンダ・・・・。
オバちゃんへの対抗意識が収まらなかった俺は、オバちゃんがあきらめるまで、見たくもないアナコンダのDVDを眺め続けた。
オバちゃんが掃除を諦めたところで我に返り、再び目的の映画を探したが結局見つからず、他の映画を適当に借りて店を出た。
クルマに乗ったところでふと時計に目をやると、なんと1時間が経過していた。
俺は変な対抗意識を燃やすんじゃなかったぁ〜と後悔し、仕事明けでダルダルの体を引きずって帰りましたとさ。
オバちゃんよ。俺の時間を返せぇ〜!!!!!