やっと家に帰ってきた俺と友達。
もう24時間以上起きている。
結構限界が近づいている。
俺の部屋で飲み直しながら2人で話しつつ、俺は家着に着替えていると、友達が俺のPCを使って、チャットのサイトにアクセスしていた。
そのチャットのサイトは、昼間はわりと普通のチャットルームなのだが、深夜になるとおかしな人が増えてくるちょっと変わったサイト。
「露」と呼ばれる、男が自分のJrを披露している人がたくさん潜んでいる。
なのにそこへネカマとして、女と偽って入って行く友達。
サイトにアクセスした瞬間大量に来るデートのお誘い。
デートとはみんなでチャットをするのではなく、相手と一対一でお話しする事。
その誘いからいくつかチョイスしてテキパキと返事を返している友達。
女としてチャットしているのに、話し言葉は男のまんま。。。
「大丈夫かよ!?」と思いつつも、その会話を見守る俺。
最初に話したのは、36歳の男の人。
これは普通の人で、最近自分の経営している会社が潰れてしまったそう。
イキナリ暗い話題を振られたことにテンションが下がった俺だが、友達はおかまいなし。
そのままいろいろ話していた。
話を聞いているうちに結婚していて、子供もいる事が発覚した。
家庭を持っているのに、22歳の女の子とチャットしている男の人。
そんなんでいいのか? (-。−; )
ある程度話して飽きてきたので、また違う人と話すことにした。
その時30分ほど前からデートのお誘いが来ている人にデートの許可をする。
最初にデートを申し込む時に来たメッセージは
「僕の○○がそろそろ発射しそうです。あと一息なのであなたの力を貸してください」
という内容。
キモいと言いながら、
「おっけー! けどもうちょっと待っててねぇ〜」
と返事を返している友達。
下ネタにも関わらず、ノリノリで返してる友達を見て、自分が相手の男の子だったらこんな子嫌だなと思った。
しかし「うん分かった♪待ってるね〜」と返事が返ってきた。
男ってなんてバカな生き物なんだろう。
デートの承諾をして画面が切り替わると、そこに現れたのは元気いっぱいのJr・・・。
PCにつないだカメラで自分の息子を映している。
それを見てキモいを連発した俺らに対し、実際友達が送った文章は
「うわーすごーい! 曲がってるぅ〜♪」
・・・・・・・・・・天然っ子ぶってやがる・・・。
息子をもてあそびながら、メッセージを打っている相手を見て、ある意味すごい特技だなぁと感心した。
しかし、その時に酒のつまみとして持ってきたハムが画面上のヤツとかぶって食欲が失せた。
変態君とかれこれ20分くらい話してキモいし、飽きてきたのでチャットは終了。
ネカマに気が付かないで、ギラついている男をみて、本当に男ってバカだなと思った一日でした。
深夜4時になってやっと寝ることができ、俺の長い長い一日は終わりました。