今日はおかんが中学校の吹奏楽部の発表会に行ってきたようだ。
「ビデオカメラで撮ってきた演奏を友達にあげたいので、普通のビデオにダビングして欲しい」と俺に頼んできた。
しぶしぶ引き受ける俺。
ビデオカメラをテレビデオに接続して、ダビングを開始した。
ダビング中にちょっとだけその映像に目をやると、最初は吹奏楽っぽいクラシックな曲だったが、途中から聞いたことある曲へと移っていった。
緊張した面持ちで演奏している中学生が初々しい。
楽器の紹介でソロの演奏の時にちょっと音程を外してしまって、ハニカんでいる生徒につられて俺もハニカむ・・・・
その後に演奏していたのは、スタンドバイミー・スウィングガールズの曲・瞳を閉じて・マツケンサンバ(しかも振り付けあり。)・・・・・・。
「最近の選曲はナウいんだなぁ〜」なんて感心してしまった。
そして一通り演奏を終えて、礼をする先生。
観客から拍手喝采を受けたその直後・・・
「アンコールっ!アンコールっ!アンコールっ!アンコールっ!」
と手拍子しながら叫ぶおっさんの声が入っていた。
「このおっさんは急に何言ってんだ?」
画面に向かってついつい突っ込んでしまう俺。
すると、さっき舞台から降りたばっかりの先生が、準備万端と言わんばかりの張りきった先生が再び登場した。
「思いっきりアンコールするつもりだったんじゃね〜かっ!!」
アンコールのないまま終わってしまっていたら、この先生はどうなっていたのかちょっと考えてしまった。
アンコールで演奏した曲は「冬ソナのテーマ」
観客が保護者のおばちゃん達だったためか、演奏後には大きな拍手が鳴り響いていた。
客層から考えるとナイス選曲だったと思う。
一時間におよぶ演奏会のダビングが終わったあとにおかんが一言。
「もう一人あげたい人がいるから、もう一本ダビングお願い♪」
ド━━━(゜ロ゜; )━━ン!!
結局俺の部屋には2時間吹奏楽が流れ続け、2回目のダビングの時にもしっかりと突っ込みを入れた俺でした。
発表会を見て、次に中学校に入学する弟にドラムを仕込もうとちょっと思いました。